・高橋忠弥『詩抄蟻』(私家版、1937年)
・中村千代吉「熊」第1巻第1号(森惣一、1938年)
・及川均『権田家の鬼』(平沢節子、1938年)
・葉山嘉樹『海と山と』(河出書房、1939[昭和14]年2月)
●1942年 独立展賞受賞
・鹿島孝二『理想の結婚』(大都書房、1943[昭和18]年7月)
・岩崎栄『萬歳』(泉書房、1944[昭和19]年5月10,000部発行)
架蔵書のほかにも、中国滞在期間中の装丁について『本の装い』(岩手県立博物館、11年)には、下記の4点が記載されている。写真は『本の装い』から転載。
・山内透『詩集 山神祭』(古館●一、昭和15年)
キャプションには「裏表紙の中央に描かれているのは高橋の家紋である。横には『十四年十一月装匠』とかかれている。」と記されている。
・「三芸」(三芸書房、昭和15年)
・森荘巳池『店頭』(三芸書房、昭和15年)
・「小説集 店頭ポスター」(三芸書房、昭和15年)
「日本に帰って間もなく十九年六月一日海軍召集を受ける。サイパンがすでに落ちていることさえ知らぬ横須賀の下士官を相手に、今迄知りえた情報を小出しにしながら、班務(高橋によれば級長さんのような役をする)を務めるうちに敗戦となる。」〔前掲)