畦地梅太郎の装丁本

畦地梅太郎というと、木版画の山男の絵などを思い浮かべるが、今回はクレヨンのようなタッチの装丁を見つけたので思わず購入してきた。ジャケット(カバー)はぼろぼろに破れていたので、裏面に和紙を貼り修復した。100円だから、文句も言えませんがね。とにかく入手できただけで満足です。

瓜生卓造『遠い湖』(朋文社、昭和33年)がその本。版画だけではなくスケッチ風の絵でも見事な装画をみせてくれた。配色もさすがに見事だ。



版画家・畦地梅太郎は1902年、愛媛県北宇和郡二名村(現在の三間町)に生まれ、1999年96歳の生涯を閉じる。10代で上京、油絵を独習。やがて創作版画家として全国の山々や山男をモチーフに独自の世界を確立する。装丁も多数あり

畦地梅太郎『山の目玉』(朋文堂、昭32年)
畦地梅太郎『せつなさの山』(創文社、昭和44年)
畦地梅太郎『山の足音』(創文社、昭和47年)
畦地梅太郎『山の出べそ』(創文社、昭和47年)
畦地梅太郎『山のえくぼ』(創文社、昭50 年)
など著書も多い。