●もう一冊『小学童話読本』第五学年上巻(興文社、大正15年3月5版)を入手。
表紙の左上に新聞の切り抜き挿絵が貼込んであったせいか、格安で手に入れることが出来た。しかし、水をつけて少し時間を置き、丁寧にはがしたら、きれいに剥がれた。
この本は定価1円なので、円本全集としてこのまま発売することが出来そうだが、『小学生全集』は1円ではなく35銭で発売された。3冊でほぼ1円だ。逆に言えば1/3の価格になってしまったのだ。ライバルの『児童文学全集』(アルス、昭和2年〜)は、2冊セットの箱に入れて1円で発売したことへの対抗措置だったのだろう。