造本探検隊111(三岸節子『鶴によせる日々』)

shinju-oonuki2006-06-08

●美術館から講演の依頼が!!
「世界の蔵書票展」開催中の日曜日に事務所の立ち寄ったら、一宮市三岸節子記念美術館から、今年10月14日(土)から11月19日(日)まで開催される特別展「三岸節子と装丁展〜文学者たちとの交流〜」での講演の依頼が届いていた。

メールで返事を送るとすぐに電話がかかってきて、11月3日(金・祝)の午後2時から3時半当館の講義室(120名収容)にて、 演題は「近代装丁の歩み?明治から昭和初期まで?」という内容での講演をお願いしたい、とのことだった。いいね、文化の日か。私はその場で、速、承諾の返事をした。このようなことには決断が早い、というか、いい話だと思うと後先を考えずに返事をしてしまうほうなのだ。

●女流装丁家の話を書いて見たい。 
三岸節子の装丁についてはまださほどたくさん集めているわけではないが、女流装丁家の話をいつかは書いて見ようと思っていたので、少しずつ集めてはいた。赤松俊子や阿部真知などと一緒の書棚には数冊入っていた。

私がはじめて三岸節子の装丁本を購入したのは、写真の山本安英『鶴によせる日々』(中内書店、昭和25年3月初版)が最初の本だ。まさに装画に魅せられて購入した本で、一目惚れの「胸キュン本」だ。講演内容では三岸節子には触れなくてもよいと言われたが、せっかくの機会なので、三岸節子の装丁本を勉強させてもらおうと思っている。