栞が12本も付いている

  
内田春菊『愛だからいいのよ』(講談社、2002年7月)は、最近稀にみるゲテ装本だ。ただそれだけで十分に嬉しい本だ。栞が12本も付いているのがすごいよね。1折りごとに栞が付いている事になるが、もちろんそんな機能的なことを目的として付けるはずなんかない。ジャケットの髪の毛の延長のつもりであろう。そんな遊び心のある、オブジェとしての本なのだ。