私の知らない超レア物、究極のゲテ本

 
坂本篤とは何者? という事については後で調べる事にして、続きも紹介せずにはいられない。
《この章の終りに『彼と我』として宇佐美不喚楼の名がでてくる。不喚楼も昌三とは親しい友人の一人だった。昭和の初めころには彼の『女人礼賛』の稿は完成していた。当時彼は東武鉄道の重役であったと聞いていた。その原稿はまともの出版書とはならないので、私は見送った。不喚楼が自ら不幸な紙を招いた戦後に、昌三は森山太郎にすすめて一本にさせた。昌三か森山か、どっちの家だか知らぬが、女陰を目の粗い写真版で刷り、ズロースを穿かせた珍装だった。何部かは本物の陰毛まで貼りつけたゲテもの過ぎたものもあった。」と、昌三も結構楽しんでいたようだ。本来ゲテ本はここまで行き着くものと密かに期待はしていたが、矢張りあったか。さすがに昌三だ。こうでなければね。