『挿絵画家 アーサー・ラッカム』が届いた。

『挿絵画家 アーサー・ラッカムの世界』(新人物往来社、2011)が届いた。ペンを使い黒や褐色で線書きをし、色彩を抑えた幻想的な挿絵が印象的で魅せられる。

『挿絵画家 アーサー・ラッカムの世界』(新人物往来社、2011)



アーサー・ラッカム『ケンジントン公園のピーター・パン』の挿絵


 アーサー・ラッカム(Arthur Rackham 1867〜1939年)ロンドン生まれ。


1894年、挿絵画家としてデビュー、1900年の『グリム童話』で注目され、1905年のアーヴィング『リップ・ヴァン・ウィンクル』の挿画で名声を決定的にする。以後イギリスの挿絵画家の第一人者として多くの児童文学の挿絵を描く。主な作品に『グリム童話集』『ガリバー旅行記』(1900年)、『リップ・ヴァン・ウィンクル』(1905年)『ピーターパン・イン・ケンジントン・ガーデンズ』(1906年)、『不思議の国のアリス』(1907年)があり、特に『不思議の国のアリス』はジョン・テニエルのものに次いで人気が高い。

アーサー・ラッカム:画、ルイス・キャロル不思議の国のアリス


美術学校夜間クラスで同じ授業をオーブリー・ビアズリーが受講しており、ラッカムの勤める「パル・マル・パジェット」誌に挿絵画家としてデビューし、ラッカムは他紙に移ることになるという因縁がある。