【花なのか実なのか判然としない不思議な植物アメリカタニワタリノキ!!】…市内の植物探索(58)

【花なのか実なのか判然としない不思議な植物アメリカタニワタリノキ!!】…市内の植物探索(58)
 散歩中に初めてこの花を見たときは、「何だこれは?」花なのか実なのか判然としない不思議な植物だなと思いました。
 アメリカタニワタリノキ 、セファランサス 、タマガサノキ(玉傘木) 、アメリカタマガサノキ 、人工衛星の木 などいろいろな名前で呼ばれているようです。淡黄白色の小さな花が集合した丸い頭状花から、四方に広がる花姿を「人工衛星の木」と言ったのもなんとなく分かる気がします。和名タマガサノキは「玉傘の木」の意で、花序の形状から類推したものです。アメリカタニワタリノキの由来は谷沿いに生えることによります。
 花期は7~8月。新枝の枝先または下部の葉腋から花序柄を伸ばし、直径2~3cmの頭状花序を数個だ出し、多くの花が密について球形になります。花は白色の細長い筒状で先端は4裂し、中央から長い花柱が突き出しその先端はこん棒状に膨らみます。花序全体として放射状の花姿が珍しく美しいです。
 タニワタリノキ(谷渡りの木; 学名: Adina  pilulifera)とは、名前も花姿も似ていますが、別物です。タニワタリノキ(日本の九州南部、中華人民共和国南部、インドシナに分布)の花期は8~10月で集合花の中の小さな花の花冠は5裂していますが、アメリカタニワタリノキの花期は7~8月で、花冠が4裂しており、落葉樹です。
 
西東京市谷戸町1丁目で2024.6.29に撮影したアメリカタニワタリノキ

 
西東京市保谷町4丁目で2024.6.20に撮影

 
西東京市谷戸町1丁目で2024.6.29に撮影

 
西東京市保谷町4丁目で2023.6.20に撮影