【西東京の植物絵手紙(72)…西東京市泉町でヒャクニチソウに出会った!】

西東京の植物絵手紙(72)…西東京市泉町でヒャクニチソウに出会った!】
 夏〜晩秋にかけて100日も咲き続けるという花期の長さが名前「百日草(ジニア)」の由来となっています。江戸末期に我が国に入ってきたときはチョウキュウソウ(長久草)とも呼ばれていました。
 栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからで、それまでは切り花として夏でも花持ちがよいので仏前花として利用される程度でしたが、現在では豊富な花色と種類があり花壇などにも広く栽培されています。開花中のヒャクニチソウは、害虫であるフジコナカイガラムシの天敵であるフジコナカイガラクロバチを多く誘引します。
 メキシコのアステカ族が16世紀以前から栽培していた植物で、メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布しています。ヒャクニチソウ(百日草)の別名である「ジニア(Zinnia)」は、ドイツの植物学者、ヨハン・ゴットフリート・ツィン(J. G. Zinn)の名前に因んでいます。
 日本で最もポピュラーなのは、エレガンス〔Z.  elegans〕とその園芸品種です。野生種は一重咲きのおとなしいものが多く、18世紀ヨーロッパに導入された当初はさほど栽培・育種がされませんでした。19世紀になって八重咲きの品種が発見されてから様々な品種がつくられるようになりました。その後、気候の適したアメリカのカリフォルニアで盛んに栽培されるようになり20世紀に入って個性的な品種が数多くつくられました。
 ジニア(百日草) の花言葉は「絆」「遠い友を思う」「いつまでも変わらぬ心」「注意を怠るな」「幸福」です。 「絆」や「遠い友を思う」「いつまでも変わらぬ心」といった花言葉は、長く咲き続ける特徴にちなんでいます。また、長期間咲き続けるからこそ最後まで気を抜かないように、「注意を怠るな」といった花言葉もついています。
 
・絵手紙=「百日草(ジニア)は暑い日も百日咲き続けるのが名の由来」

 
西東京市南町1丁目 で2023.8.17に撮影した百日草

 
西東京市保谷町6丁目 で2023.8.28に撮影。

 
 
西東京市保谷町6丁目 で2023.7.17に撮影。