【西東京の植物絵手紙(68)…西東京市谷戸町でアサガオに出会った!】

西東京の植物絵手紙(68)…西東京市谷戸町でアサガオに出会った!】
 アサガオは日本で古くから親しまれている草花で、子供から大人まで幅広い年齢層の方々に愛され、土に親しむことの少ない都会でもアサガオ栽培は経験のある方が案外多いのではないでしょうか。マンションの高層階のベランダや袋小路の奥の家屋の軒先などなど、日本の風景に似合うその姿は、真夏の風物詩として欠かせない草花と言えるでしょう。
 花の形は円錐形で、ラッパの先端のように開きます。朝顔は朝に咲くイメージがありますが、実は午前2時頃からほころび始め、午前4時頃までに開き終わると言われています。これは、朝顔の蕾は日中に太陽の光を浴びて、日没で暗くなってから9時間ほどで開花するという性質によるものです。ほとんどの花は、咲いたその日の昼頃までにはしぼんでしまいます。暗闇の時間が短いと、開花する時刻は大幅に遅れ、もしも暗闇がいっさい与えられなければ、ツボミは開きません。
  アサガオは熱帯アジアを原産とする、ヒルガオ科の蔓性の一年草です。「朝顔」と呼ばれるようになったのは平安時代からで、日本への伝来は、奈良時代末期に遣唐使がその種子を薬として持ち帰ったものが初めとされています。アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用がある成分がたくさん含まれており、漢名では「牽牛子(けにごし、けんごし)」と呼ばれ、奈良時代平安時代には薬用植物として扱われていました。観賞用として楽しまれるようになったのは江戸時代で、大きな花の「大輪アサガオ」や、葉や花がユニークに変化した「変化咲きアサガオ」が大流行しました。
 アサガオ花言葉は「愛情」「結束」「あなたに絡みつく」「明日もさわやかに」です。 塀や杭などに絡みついて生長するアサガオの特徴から「結束」や「あなたに絡みつく」といった花言葉がついたとされています。 また「愛情」や「明日もさわやかに」は、早朝に咲くことに通じています。
 
・絵手紙=「夢は夜ひらく」

 
西東京市保谷町5丁目 で2023.8.28に撮影したアサガオの花。

 
西東京市保谷町5丁目で2023.8.16に撮影。

 
 
西東京市谷戸町1丁目で2023.8.17に撮影。