久しぶりに古書店へ、風間道太郎『憂鬱な風景』など購入

【久しぶりに古書店へ】
 西武池袋線保谷駅近くの地粉手打ちうどんの「どん太」で昼食をとった後、すぐ近くの古書「アカシヤ書店」に久しぶりに立ち寄った。店頭の棚にあった、風間道太郎『憂鬱な風景 人間画家・内田巌』(影書房、1983年)と、芹沢?介・装幀/結城哀草果『随筆田園四季』(八雲書店、1946年)を購入。



 写真左=内田巌は、内田魯庵の長男として生まれる。終戦後、陸軍美術協会理事長として戦争画を量産した藤田嗣治の戦争責任の糾弾を繰り広げたことで知られる。私個人としては、徳田秋声の絶筆となった新聞小説「縮図」の挿絵を描いた画家としても興味を持っている。戦時中ということもあり、軍の検閲を受け芸者の生涯を描いた小説は時節柄ふさわしくないとの理由で連載中止になったが、私はその一因が、内田巌の挿絵にあったのではないかと思っている。
 そんなことで、もう少し内田巌について調べてみたいと思っているので、すぐにこの本を購入した。
 写真右=芹沢?介装幀本は数十冊所有しているが、この『田園四季』は持っていないのではないかと思い購入した。が、記憶は案外不確かなもので、同じ本を2冊購入してしまうこともよくある。
 帰宅して調べたら、『憂鬱風景』はすでに架蔵署にあった。