【まなびの雑学実行委員会主催「玉川上水と文学」を聞いてきた】

【まなびの雑学実行委員会主催「玉川上水と文学」を聞いてきた】
5月29日に武蔵野市で「玉川上水・分水網を世界遺産・未来遺産へ 第一回シンポジウム」が開催され玉川上水を2020年の東京五輪パラリンピック後のレガシー(遺産)にという動きをうけたかのように、昨日、西東京市民ホールで開催されたまなびの雑学実行委員会主催「玉川上水と文学」を聞いてきた。


講演内容は、
1.「上水文学散歩と小説『玉川兄弟』について」(大和田茂)
2.「近代文学にとっての玉川上水」(土屋忍)
3.「玉川上水の感覚的記憶」(黒井千次




大和田氏は、西東京市向台に居住していた杉本苑子氏の著書『玉川兄弟』についての分析および、その後の研究で、工事が二度の失敗があったと記されているが失敗はなかったのではないかといわれていることや、江戸時代の大火で工事に関する資料が焼かれてしまったのではないかと思われ謎が多い、などなど。




また、土屋氏からは、玉川上水に関する文学作品として、国木田独歩『武蔵野』、太宰治「貧乏学生」、石川達三「日蔭の村」、山田詠美「あとりえ」などが紹介された。



黒井千次氏は自著「たまらん坂」「野火止用水」執筆談などについて講演。
興味深い講演会だった。

帰宅後、さっそく『玉川兄弟』『日蔭の村』をネットで注文した。