東京大学田無演習林の幻の池が本当に幻になってしまう!

西東京市都市伝説】西東京市東京大学田無演習林には、毎月数回足を運んでいるが、昨日は田無演習林長・安村直樹先生が案内してくれるというので演習林見学会に行ってきた。20数名の参加者たちと2時間ほどかけて森の中で樹木をながめながら、コゲラ(小さなキツツキ)の巣穴や、先週切ったばかりだという切り株とその木の枝葉が茂っていた部分がぽっかり穴が開いたようになって空が広がり、地上に光が差し込み新しい命をはぐくむ実験の話などなど、興味深い話をたくさん聞くことが出来た。

見学会に集まった人たち



伐採した木の枝葉があった部分、森にぽっかり穴があいて空が池のように見える



先週切ったばかりだという切り株



コゲラ(小さなキツツキ)の巣穴


 以前から噂は知っていたがどこにあるのかが分らず気になっていた写真「大雨の日には池が出来る」(「演習林日記」から転載)の場所を確認できたことが私にとっては最も大きな収穫だった。

「大雨の日には池が出来る」(「演習林日記」から転載)場所



幻の池の出来る上の写真と同じ場所は、伐採が進み、今までは見えなかった隣の東大農場や遠くのビルが見えるようになった。わずかにくぼ地になっているのがわかる。


なぜかって? 西東京市・如意輪寺から練馬区・大泉井頭(だいせんいがしら)公園に続く新川(今は暗渠になっている)の上流に当たる新川北支流の源頭点が、現時点では谷戸小学校の校庭辺りとされているが、私のさらに上流の「この幻の池の辺りにあるのではないか」という仮説に一段と信憑性を与えてくれたからだ。
 雨水がここにたまったときだけ地下水となって新川北支流に流れ込むので、今でも雨が降らなければ新川北支流は干上がっている。地下には地上と同じように、溜め池があり川が流れ瀑布(滝)があるのを知っていましたか?
 しかし、この池の辺りは来年には盛り土をしてしまうらしく、現在伐採を進めている。そうなれば幻の池が、本当に幻になってしまう。伝説の池になる前に大雨が降ってくれれば幻の池をこの目で確認できるのだが、水の神様を祀っているという尉殿神社で雨ごいでもやってくるかな。




メタセコイアは森の中では一番の背高のっぽだ。樹高が現在35m位だということなどなど収穫が多かった。