木材パルプ使用の製紙はスズメバチがヒントに!

西東京市冬景色▶スズメバチの巣】
 東大演習林を散策していたらメタセコイアの高い所に大きなスズメバチの巣を見つけた。でも安心してください、空き巣、、いや空き家??です。



 スズメバチアシナガバチは女王蜂以外の働き蜂は冬までに全滅し、冬になれば蜂の巣に蜂は一匹もいなくなり、女王蜂だけが生き残り越冬するのです、ということをご存知でしたか?
 女王蜂は蜂の巣の中で越冬するのでなく、近くにある越冬場所(倒木や土の中)に移動して春になるまで冬眠するのです。その間は体内に貯めた脂肪を栄養に厳しい冬を乗り越えるのです。
 木の葉が落ちた冬だからこそ見ることができた、大きなスズメバチの空き巣! まさに冬の風物詩ですね。

Satomi Koikeさんのコメントがあり調べてみたら、
「…1719年にフランスのレオミュールはスズメバチの巣をヒントに木材で紙を作れるのではないかと提案しました。
 試行錯誤の末、1765年にドイツ人のシェッフェルが実際にハチの巣から紙を作り、1840年にドイツのケラーによって木材繊維を機械的に製造する方法が発明され、その14年後には木材パルプの大量供給ができるようになりました。これによって、木材パルプを使用した製紙の時代が始まったといえるでしょう。」(「丸楽紙業株式会社」より)とありました。知らなかったな〜!目からうろこです。