志村立美『かんざし』(大日本絵画、20,000円)を格安入手!

挿絵画家・志村立美(1907年2月17日 - 1980年)のまとまった資料は少なく『かんざし』くらい…。と、書いたが、その志村立美『かんざし』(大日本絵画、昭和53年、20,000円)を、昨日、選挙に出たついでに立ち寄ったブック・オフで超格安に入手できた。



 30×30cm、188ページ、布貼函入りの豪華な布装上製本だ。多くは上記のような美人画が占めているが、後半の30ページ程が挿絵集に充てらており、巻末には詳細な年譜が付されているのがありがたい。雑誌の表紙やレコードジャケットなども沢山掲載され、志村の全体像を網羅しようとているのがうかがえる。
 群馬県高崎市生まれ、その後横浜市中区へ移住。 1924年大正13年山川秀峰に入門美人画を修める。秀峰の推薦を受け、挿絵での活動を行うようになり、新版画と呼ばれている木版画も描く。この画集が刊行された2年後に亡くなった。