「小松左京が聞く大正・昭和の日本大衆文芸を支えた挿絵画家たち2 

小松左京が聞く大正・昭和の日本大衆文芸を支えた挿絵画家たち2 田代光」(「小松左京マガジン」第38巻、2010年、写真右)というインタビュー記事が読みたくて購入したのだが、もしかして故人だけで構成されたのではないのかな、と思い調べてみたら、小松 左京(1931- 2011年)は、42巻が店頭に出る寸前に亡くなったようで、入手した38巻には関わっていたようだ。


インタビューが行われたのは1974年、「小松左京マガジン」第38巻が刊行された36年も前のことで、田代光(1913-1996年)は刊行を見ずに亡くなった。
 表紙絵(写真左)は小松左京「題未定」最終回(「週刊小説」1976年)に添えられたもので、描いたかもよしひさ(1932 - 1994年)は、かつて私が所属していた図書設計家協会の創設者の一人。20年ほど前に亡くなり、宗教色のない友人だけの葬式に参列させていただいた。毎日新聞社のビルで行われた追悼展覧会にも足を運んだ。そんなかもさんの絵が使われているのにも故人の同窓会みたいで驚かされた。