田代光の画才に眼をとめた多田北烏

田代光が13歳の頃に、田代家に出入りしていて、光の画才に眼をとめ、父親に絵描きにさせるように勧めたというのが、キリンビールのポスターや「幼年倶楽部」表紙(講談社)等で知られる多田北烏(1889(明治22)〜1948(昭和23)年)。その多田北烏の作品2点。



写真左:多田北烏:画「家の光」表紙(産業組合中央会、昭和12年9月号)。写真右:多田北烏:画「少女倶楽部」第18巻第10号表紙(大日本雄弁会講談社昭和15年10月)。背景に特徴があるといわれている北烏の作品だが、素朴で純な感じの女性の顔が戦前の昭和の香がして何ともいえずにいい。