これは出版社による読者への詐欺行為では?

西村俊雄『四季の草花を描く植物画』(主婦と生活社、2007年、定価950円+税、写真左)、西村俊雄『四季の草花植物画を描く』(主婦と生活社、1997年、定価1400円+税、写真右)。この2冊はタイトルもカバー・デザインも定価も異なるが、掲載されている作品は全く同じで、内容もレイアウトを多少変更しただけで、ほぼ同じだ。こんなことが許されるのだろうか。読者を欺く詐欺行為ではないだろうか? 購読者として大変な不満を感じている。 


最近は、ネットで本を買うことが多く、カバーの写真とタイトル、価格で判断して購入することが多く、内容を確認することは出来ない。そのためこのタイトルと写真、価格から、この2冊が同じ本だとは気づかず、今回『四季の草花を描く植物画』を購入したのだが、以前買った『四季の草花植物画を描く』と、文字のレイアウトなど一部変更しただけで、ほぼ同じ本だった。


 内容を変えないで再版あるいは増刷する場合は、表紙のデザインを変えるだけならまだしも、タイトルまで変えてしまうと、読者が同じ内容の本を2冊購入してしまうことがおこり得るということは充分予測できたはずだ。一部内容を変更したならば「改訂版」などと記載するのが良心的な出版というものではないだろうか。そんな事を知っていながらの刊行だとしたら、出版社の悪意を感じざるを得ない。