戦時中の雑誌に記載されている挿絵にはサインを記さない絵がよくある。坪内節太郎(1905[明治38]-1979[昭和54]年)の挿絵にはサインはあるが名前の「坪」ではなく「壷」という文字を使っているいるのはなぜか、何かカムフラージュする意図があるのだろうか? 

坪内は1926(大正15)第4回春陽会展初入選、上京
1928(昭和3)毎日新聞連載小説「懐疑狂時代」(小酒井不木)の挿絵担当。以降、新聞や雑誌(〈新青年〉など)の挿絵を多数描く