最近のキネマ文字


『新版丹下左膳』の場合のキネマ文字はレトロなイメージを喚起するために用いられていたが、
今回の伴田良輔『女の都』(作品社、1992年)造本=祖父江慎は、古いということだけではなく、女っぽさをも表現する文字として採用されている例だ。キネマ文字は女性を象徴する記号にも変身することができる便利な書体だ。


確かにこの曲線は女っぽいかもしれない。アールヌーボーの影響を受けているとしたらもろだよね。
女、髪の毛、昆虫等がアールヌーボーなんだから。