色箔押しの3色刷りは贅沢な本だ 

背と表紙は、青の布地に赤、黄、白の三色色箔押しで、かなり豪華な作りになっている。箔押しは面積が大きいと版が大きくなるので、版代が高くなる。この本のようにほぼ全面箔押しで、おまけに3色使っているのは今ではなかなかやらせてもらえない、「豪華」な作りなのです。写真では見えないが、背のタイトルが赤の色箔押しになっている。
 
内容が、天照大神から始まる日本史なので、太陽と神様を象徴する雲がモチーフとして使われたのだろう。函やカバーも見たくてネットで検索してみたが、どの本も函・カバーナシで、確認することは出来なかった。この本は「恩地孝四郎装幀目録」にも神奈川近代文学館の蔵書データにも記載されていない。