【大好きな晩秋から初冬にかけての風物詩、赤くなったカラスウリの実!】…市内の植物探索(16)
カラスウリは雌雄異株で、雌の株にのみ果実ができます。果実は直径5〜7cmの卵型で、色付く前はグリーンに薄っすらと縦に縞模様が入っています。熟すに従い縞模様は消え、段々とオレンジ色に色付いていき、最終的には赤く熟した果実をつるからぶら下げるように実らせます。周囲が枯れ色になるこの時期にはとてもよく目立ちます。くるくる巻いたつると枯れ葉も赤い実を引き立て趣があっていい!
カラスウリは種の中心部は盛り上がったように厚みがあり、そこから3方向に突き出した突起があります。この形状が大黒様のお腹のようで縁起がいいとか、打ち出の小槌のようだからという理由で、お財布に入れておくと金運が上がると言われています。
烏瓜(からすうり)の名の由来は、カラスウリの果実は枝に生った後もしばらく残ったままになります。そのありさまは、雑食のカラスでさえも食べ残したように感じられ、烏すらも残すウリ科の植物という意味で、烏瓜(からすうり)という和名になりました。
【晩秋から初冬にかけて開花し、日本の冬を華やかにしてくれる山茶花(さざんか)の花は旧保谷市の花でもありました!】…市内の植物探索(15)
九州、四国および周辺の島々から琉球列島に生育しているほか、観賞用に庭や公園に植えられているツバキ科の常緑の小高木です。高さが10mほどになることもあり、よく分枝し、葉を多くつけます。野性のサザンカの花は純白ですが、観賞用の園芸種にはツバキと交雑したものも多く見られ、さまざまな品種があります。花の色は、紅、淡紅、紅白、桃、ぼかし、斑入り、覆輪など華やかで、花の形も、大輪、広弁、一重、八重など多様です。
花期は10~12月で、枝先に花径5~8 cmの大きな5弁花をつけます。同じ科のツバキ(椿)によく似ていますが、ツバキの花は花全体が落下するのに対し、サザンカは花びらが一枚一枚散って行きます。
サザンカといえば、巽聖歌作詞の童謡「たきび」の二番の歌詞に登場することでもよく知られています。懐かしい地方の冬の情景の歌のようですが、実は東京都中野区上高田の農家が発祥の地だそうです。第二次世界大戦中、「たきびは敵機の攻撃目標になる」として、この童謡を歌うことが禁じられた悲しい歴史もあります。
西東京市北原町2丁目で2023.12,13に撮影
西東京市北原町1丁目で2023.12.12に撮影
西東京市北原町1丁目で2023.12.13に撮影
西東京市北原町1丁目で2023.12.13に撮影
【濃い緑の葉と黄色の花のコントラストが美しい石蕗(つわぶき)!】…市内の植物探索(14)
【濃い緑の葉と黄色の花のコントラストが美しい石蕗(つわぶき)!】…市内の植物探索(14)
ツワブキは日本や中国が原産のキク科の常緑多年草で、フキに似た常緑の葉が美しく、花が少ない時季に菊に似た黄色い花を咲かせのが特徴です。フキと似ていますが全く別種の植物です。ツワブキは、寒くなってくると黄色の花を咲かせますが、フキは冬になると地上部分がなくなってしまいます。葉はフキに比べて厚みがあり、表面には光沢があります。
鑑賞用の植物として人気のある植物ですが、食用にすることもできる山菜の一つです。キンピラ、和え物、梅酢漬けなどにして食用にします。醤油で葉っぱを煮詰めた九州名産の「伽羅蕗(きゃらぶき)」は特に有名です。
和名ツワブキの由来は、艶葉蕗(つやはぶき)「艶のある葉を持ったフキ」から転じたとする説のほか、厚葉蕗(あつはぶき)「厚い葉を持ったフキ」から転じたとする説があります。
ツワブキは漢字で石蕗と書きます。草姿がフキに似ていて、海岸の岩場などに自生していることが由来だと言われいます。
・西東京市泉町3丁目で2023.11.14に撮影
【絵手紙を習う(69)……「絵手紙同好会」で「クリスマス」を描きました!】
今日のお題は「クリスマス」でした。私は、クリスマスとお正月関連を描きました。12月は何かと忙しく、絵手紙を描いている時間がなく、前日の夜中12時までかかって5枚の絵葉書を描きました。同好会では「占い独楽」を持参して描きました。
年会費=1,800円(年輪クラブ年会費で絵手紙同好会の会費はありません)、絵手紙用紙と半紙も毎回無料配布されます。
「絵手紙同好会頼り」第16号
絵手紙=「Merry christmas」
絵手紙=「春よこい 早く来い」
絵手紙=「もうすぐ春ですね」
絵手紙=「冬来りなば春遠からじ」
【冬枯れの直前まで美しく咲く花、うつろい菊の花!】…市内の植物探索(13)
【冬枯れの直前まで美しく咲く花、うつろい菊の花!】…市内の植物探索(13)
実りの時期を境に生命の勢いが次第に衰えてゆき万物が凋落する季節、木々の葉が色づき、末枯(すが)れると、ひときわ引き立つ移菊(うつろい菊)の姿がある。移菊とは、晩秋のころ白菊が花弁の端から紫かかってきたものをいう。花弁に霜が触れるなどして植物繊維が損傷を受け色が変わったものだで、いわば霜焼けだ。平安貴族はともすれば通常の白菊よりも美しいとさえ思ったようで、盛りを過ぎた白菊がほのかに紫かかった風情をことさら、優美なものとして愛好し「一年に二度の盛りを迎える花」として愛した。冷たい空気の中、毅然として花を咲かせる佇まいが印象的です。
泉町2丁目から3丁目を散歩していたら、畑の中に白い小菊が群れ咲くのを見つけた。よく見ると紫やピンクの花もグラデーションを作るように咲き乱れていた。菊は種類が多く名前を判断するのが難しいうえ、不勉強でこの菊の花の名前はわからない。
・写真=西東京市泉町3丁目で2023.11.28に撮影したうつろい菊
【花の少ない季節に、爽やかな花を咲かせてくれるお茶の木の花!】…市内の植物探索(12)
【花の少ない季節に、爽やかな花を咲かせてくれるお茶の木の花!】…市内の植物探索(12)
お茶は、ツバキ科ツバキ属です。どおりでツバキに花が似ているはずですね。秋も深まる10月頃から、白い小さな花が控えめに下を向いて咲きます。
花の大きさは直径3から5cmぐらい。一般的なツバキよりはやや小ぶりですね。満開になると「 花蕊(はなしべ)」(めしべ、おしべ)が冠のようにひらきます。小さめで白い花びらの真ん中に、黄色いしべが広がっていて、形も色合いも可愛らしいものです。がくは緑色で4~5枚、花弁は白色で6~7枚で12月ごろまで見ることができます。
お茶畑では、さぞかし綺麗な花がたくさん咲いているだろうなと思いきや、葉を大切に育てるため、花を摘んでしまうので咲かないのだそうです。しかし、最近になって、この「お茶の花」には葉にはない「フローラテアサポニン」(floratheasaponin)という特定の成分が含まれていることがわかり、新たに脚光を浴びている注目の健康素材なんだそうです。
・西東京市中町1丁目で2023.11.28に撮影したお茶の木の花
・西東京市中町1丁目で2023.11.28に撮影
・西東京市中町1丁目で2023.11.28に撮影
・西東京市泉町2丁目で2023.11.28に撮影