【最近の水仙はこれも水仙の花かな、と思うほど大きくゴージャス!】…市内の植物探索(36)

【最近の水仙はこれも水仙の花かな、と思うほど大きくゴージャス!】…市内の植物探索(36)
スイセンの原産地は地中海沿岸、特にスペイン、ポルトガルに多く、北アフリカ南アフリカにも分布があり、約35種類の原種が知られています。房咲きスイセンをはじめとした一部の品種はギリシャから中国にまで分布し、日本にも野生状態で生育しています。代表的な種類に、ラッパズイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセンなどがあります。
花は、花弁と萼片の6枚と、その基部につくラッパ状の副冠からなっています。副冠は形がさまざまに変化しておもしろいものがあり、色も白や黄色、オレンジ色、ピンクなど多彩です。その形や色の組み合わせにより、スイセン独特の方法で13のグループに分類されています。最もよく見かけるのは白い花の中心部が黄色の「日本水仙」で、花も中心部も白い、「ペーパーホワイト」(”紙のように白い”)という品種もよく見かける。
 和名スイセンという名は、中国での呼び名「水仙」をそのまま音読みしたものです。中国で名付けられた漢名の「水仙」は、「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という中国の古典に由来しています。水辺に育ち、仙人のように寿命が長く、清らかなという意味から名付けられたようです。
スイセン花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」です。由来はギリシャ神話の伝説です。絶世の美貌をもつナルキッソスは、その美しさからいつも高慢な態度を取り、自分だけを愛する呪いをかけられます。彼はいつまでも水面に映る自分の姿を愛し続け、そのまま衰弱死するといったお話です。スイセンがうつむいて咲くのは彼の名残といわれています。
 
西東京市保谷町6丁目で2024.3.31に撮影した水仙リプリート)の花

 
 
西東京市谷戸町3丁目で2023.4.4に撮影した水仙フルハウス)の花

 
 
西東京市泉町2丁目で2024.3.18に撮影したラッパ水仙

 
 
西東京市北原町1丁目で2024.3.16に撮影した水仙(ペーパーホワイト)

 
 
西東京市田無町1丁目で2024.3.16に撮影した日本水仙