【西東京の植物絵手紙(38)…西東京市保谷町でツツジの花を見つけた!】

西東京の植物絵手紙(3)…西東京市保谷町でツツジの花を見つけた!】
 「ツツジ」とはツツジ科の植物の総称のことをいい、「サツキ」はツツジツツジ属に分類される植物のことをいいます。つまり、サツキはツツジの仲間なんですね。どうりで見た目が似ているわけですね。では、ツツジとサツキは、科名も属名も同じなのに、一体どこが違うのでしょう?!私は、今回の記事を書きながらこの違いを知るまではこの2つの特徴を全く反対に勘違いしていました。
 さつきとつつじの違いは、「開花時期」「花の大きさ」「葉の大きさ」をはじめ、5つのポイントがあるようです。
・桜の名残を感じる4月に咲いたらツツジ、初夏を感じる5月に咲き始めたらサツキと覚えておくと、いいですね。ツツジもサツキも俳句の季語として使われており、俳句を見た時に「躑躅ツツジ)」と書いてあれば春の歌、「皐(サツキ)」と書いてあれば夏の歌となります。
 ・さつきとつつじは、花の大きさも違います。ツツジは大ぶりで豪華な花。サツキは小ぶりで愛らしい花。つつじの花はとても立派。しかも一斉に咲き、あたりを明るくしてくれます。一方、さつきの花はやや小ぶり。その分たくさんの花を咲かせて、控えめな美しさです。咲き方にもそれぞれ違いがあり、ツツジはつぼみが同時期に一気に開花するのに対して、サツキは少しずつ時期をずらして咲き始め、1週間ほどで全てが開花します。確かに、サツキのほうが多くのつぼみを残しながら咲いている気がします。
・花の大きさが違うように、さつきとつつじは葉の大きさも触り心地も異なります。ツツジは大ぶりで長さ3~8cm、柔らかめで毛が密集して生えているため、服にくっつきやすいという特徴もあります。サツキは小ぶりで長さ2~3cm、やや硬め。小さな葉が密に茂ります。
・さつきもつつじも、新しい葉が出るのは5月あたり。ただし「花が先か?新葉が先か?」が異なるのです。ツツジは花が咲いてから、新しい葉が開きます。でもさつきは逆。花より前に、先に新しい葉が顔を出すのです。
・花が咲いている時期なら、おしべの数を調べてみてください。さつきとつつじは、おしべの数が異なります。ツツジは5~10本。サツキは5本。個体差はありますが、ツツジはおしべが多め。
 
・絵手紙=「ツツジは葉が大きくサツキは小さい芸能人はハが命」(ツツジ躑躅〕の花)

西東京市谷戸町2丁目に咲いていたツツジの花。2023.4.5に撮影

 
西東京市田無町2丁目にて2023.4.22に撮影。

 
 
西東京市保谷町5丁目にて2023.4.25に撮影。

 

 

西東京市緑町1丁目にて、2015.5.1に撮影

 

 

「田無ツツジ」柳沢3丁目にて、2015.4.21に撮影。遠くから見た感じはサツキのように見えるが、「田無ツツジ」と呼ばれている。



 

まだ保谷市と合併する前の田無市「ふれあいのこみち」にて撮影した旧田無市の市の花をモチーフにしたマンホールの蓋。2015.7.25

 

 

田無市の市の花「田無ツツジ」がデザイン化されて、ちょっとおしゃれなツツジ模様のマンホールの蓋もありました。2015.7.24に撮影しましたが、田無市は1967年(昭和42年)1月1日 に 市制を施行し2001年1月21日保谷市と合併しましたので、56〜22年前に設置されたことになります。