三叉路の撮影に挑む

幻の路線跡さがしをしていたら、同じようなことをしているブロガーが全国の「Y字路」を何年も追いかけているのに出会った。その後、横尾忠則さんの『東京Y字路』( 国書刊行会、2009年)を見つけ、おおいに刺激され、私も撮影を始めた。


「二股道、三叉路、Y字路、T字路、追い分け、落合、岐れ(別れ)、合流」などは同意語だと思う。このテーマは物まねだが、そのうち自分の視点が見えてくるものと思いながらすでに100箇所くらいは撮影してきた。
三方向が120度で分割されていたら、それぞれ向きの違う3つの空間が見つかり面白いのに、な〜んて夢を膨らませている。


 古い道の三叉路にはよく地蔵尊などが鎮座していることがあるが、これは今回の写真の被写体としてはあまり相応しくないように思える。

半日通院してからの撮影なので、直ぐに夕方になってしまう。意図して夕方撮影をしているわけではない。地蔵尊のある三叉路



六角地蔵のある三叉路


「別れの一本杉」という歌があったが、三叉路を岐れ(別れ)とも言うので、もしかして一本杉がある三叉路のことか? 
父は三叉路のことを「ふたまた」と言っていたが、山道などはこの表現のほうが相応しいような気がする。山道の三叉路は人間との関連が薄いので、今回のテーマとしてあまり良くないが、「二股道」は意味深で今回のテーマに相応しいように思える

別れの一本杉ならぬ岐(わか)れの一本ケヤキだ。



軍用鉄道跡を探していて偶然に撮影し、三叉路を撮影する切掛けになった最初の写真。



鋭角の三叉路にいきり立つ薄いビル。中はどうなっているのか気になるビルだ。



生活感のある二股道(このタイトルがいい!)を探したもので、建物よりもそこにある生活感をねらった。



コーラ自販機のある三叉路
建築物ではない人工物のある三叉路、都心では見られないだろうな。