私の所有している本の裏表紙には「天野敬太郎」が発信人の封筒が使われているのが分る。もちろん住所も判ってしまう。

表表紙のほうは解読不能
住所から判断して、天野敬太郎(1901-1992)、書誌学者、索引家。大正年間京大図書館に入って以来、一生涯を文献データ(書誌)の採取とその編纂・刊行に費やし、1945~2003年に刊行された書誌24772点を網羅的に収録した書誌の書誌『日本書誌総覧』や『日本書誌の書誌』(金沢文圃閣, 2006.9)を編纂した天野からの手紙に違いない。



紙魚供養』(書物展望社昭和11年8月)