❹齋藤昌三宛の古封筒を使用『紙魚供養』(書物展望社、昭和11年8月)

序文に
「茲に四度目の随筆集『紙魚供養』を上梓することになった。……扨、本書の外装は、この數年間に亘り、小生並びに小社宛の郵便の封筒を活用したもので、主として文筆家や藝術家方面のものを選んで張合せたので、從つて同一なものは一冊も出来ない譯けである。只、こんなことに使用したのも紙魚への供養の一片と、無禮非禮を発信者方へお詫びせねばならない。」
と、詫びながらも、今では個人情報保護法に抵触してしまいそうなことをやってのけた。