私が所有する最も古い図鑑(図譜)は杉山省吾編著『薬用植物図譜』(半田屋醫籍商店、明治31年)。



杉山省吾編著『薬用植物図譜』(半田屋醫籍商店、明治31年)表紙。



杉山省吾編著『薬用植物図譜』(半田屋醫籍商店、明治31年)本文中より。



杉山省吾編著『薬用植物図譜』(半田屋醫籍商店、明治31年)本文中より。


石版画、(リトグラフ lithograph, lithography) という印刷方法だろうか? 印刷方法はよくわかりませんが、明治31年に、カラー印刷の図鑑ができたのがすごいですね。色は充分ではないが、絵としてもかなりいい絵ではないかと思います。しかし、この絵を誰が描いたのかについては全く記されていない。画工の地位がそれだけ認められていなかったのだろうか。



杉山省吾編著『薬用植物図譜』(半田屋醫籍商店、明治31年)本文中より。


杉山省吾は他に『劇毒薬』(明治25年)を著しているが、そのときには画工・日比野稲華とあり、『薬用植物図譜』も杉山が描いたのではなく他に画工がいたものとおもわれる。