浅野薫の落款にある耳のようなマークは何なんだろうか? 今日はその解読に挑戦してみようと思う。


まずは、浅野薫の落款をたくさん並べてみる事にした。毎回少しずつ変わる書き方の違いから、何かわかるのではないかという期待を込めて、集めてみた。「薫」はすでに上にあるので下の耳のかたちには「浅野」と書くのが普通であろう。



にらめっこしながら、「あさの」「あさの」と繰り返しているうちに、まわりの耳のような形が「乃」あるいは「の」のように見えてきた。さらに一番左、及び左から2番目のマークの上の部分に「A」と判読できる文字がある。これは浅野の「A」ではないかと思う。


「あ」と「の」が見つかったとすれば残りは、「さ」又は「SA」「sa」と読めれば「浅野」を漢字とローマ字で記号化したものであるといえるのではないだろうか。