木の枝オブジェが本の表紙に

以前つくった背丈25cmほどの木の枝を使ったオブジェで、なかなか出番がありませんでしたが、このほど三輪裕範『人間力を高める読書案内』(ディスカバー携書、2007年12月)というぴったりの本に出会うことができて、表紙に使ってもらうことができました。



緑青(銅の錆)を作る塗料を購入し、木彫でありながら銅像のように見せるのがこのオブジェの狙いです。コレをつくっていた頃は書籍の表紙に登場できるなんて思いもせずに、ただ趣味でつくっていました。腕の部分だけは木彫であることを示すために塗り残してあります。ハットは金属でできた何かのフタで、マントはブリキでできています。いわゆるリサイクルオブジェです。


先日、アップしました、12月20日発売予定の「本の手帳」4号の裏表紙にも小枝のオブジェは登場しています。



人間力を高める読書案内』のプレゼンテーションにもこの裏表紙に使われているオブジェとよく似た、仰向けになって顔の上に本をおいて居眠りをしているオブジェを提出して闘わせましたが、あえなく宮沢賢治風に破れてしまいました。怠惰な感じがどこか読書人を思わせて好きなデザインでしたが残念でした。未発表作品ですのでお見せすることはできませんが、「本の手帳」から想像してください。


このブログのトップにいつも出てくる写真は夏目漱石『吾輩ハ猫デアル』の表紙から飛び出てきた木製猫で、コレも小枝のオブジェです。『装丁探索』の場合は自分の本なので自由にやらせていただいたので、こんな装丁がまかり通ったのでしょう。


そういえば、小枝オブジェのカレンダーも12月17日に完成するそうです。



12月15日発売予定の「判例タイムズ」にもオブジェが使われています。ささやかなマイブームだった小枝のオブジェが私の世界から飛び出して一気にマスメディアに飛び出し始めました。



ただいま製作中の単行本上巻、中巻、下巻、の三部作にも小枝のオブジェが登場する予定ですが、発売は来年3月ころになりそうです。