「不」のサインはやはりルンプ フリツ

昨年11月に下記のような記事を書いたら、kozokotani さんから「ルンプではないような……」というコメントをいただきながら、その後この「木太刀」という冊子が見つからず返事が出来ないでおりましたが、掃除をしていたら出てきたのでもう一度確認させていただきました。



「この本には下記のような挿絵も挿入されていた。サインが○の中に「不」とある。同様のサインを使うのが中村不折であるが、この絵は不折の絵ではない。彫師・伊上凡骨のところで修業していた「ルンプフリツ」である。おそらくフリツの「不」のつもりであろう。」




2006-11-02 kozokotani 『いつも装丁にまつわるブログを楽しく拝見しています。初めてコメントさせていただきます。10月5日のブログに、フリッツ・ルンプのことが出てきますが、○の中に「不」とあるのはフンプでないような気がします。ルンプ生誕100年の時にドイツで出た図録を持っているのですが、日本で使っていたサインは、○にFとRを重ねたものを使っていたようで、『方寸』『スバル』などにもその作品が多いです。やはり中村不折ではと思っています。いま『サンパン』という雑誌に「フリッツ・ルンプ物語」を連載しております。ご参考までに。』


コメントをありがとうございます。盛さんの「名匠 伊上凡骨の装丁版画芸術」「フリッツ・ルンプ物語」(いずれも「サンパン」)は購読しており、参考にさせていただいております。ホームページ「フリッツ・ルンプ(Fritz Rumpf)年譜について」も拝読いたしました。精力的な研究活動をされているのをずっと見守っておりました。
http://furyokenkyu.hp.infoseek.co.jp/rumpf.htm



大分遅れてしまいましたが私が、上記のイラストを「ルンプ フリツ」のサインだといったのは、下記の写真のように目次にそのように記されていたのを根拠としています。しかし、目次の間違いという事がないとも限らないので断言は致しません。