(※ ●印は前回の書誌一覧に新規追加したもの)
●「新国民」挿絵(東京国民書院、明治38年)
・「斯民」第参編第拾四号(報徳会、明治42年)
●「婦人之友」(婦人之友社、大正6年)
・伊東左千夫『左千夫歌集第一巻』(春陽堂、大正9年)
●中村憲吉『しらがみ』(岩波書店、大正14年、初版大正13年)
●土田耕平『青杉』(古今書院、大正14年、初版大正11年)
●島木赤彦『柿蔭集』(岩波書店、昭和3年、初版大正15年)
・島木赤彦『太虚集』(古今書院、大正13年)
・新村出『南蛮広記』(岩波書店、大正14年)
・土屋文明『ふゆくさ』(古今書院、昭和9年4版、初版大正14年2月)
・村上成之『翠微』(古今書院、大正14年9月)
・平福百穂『寒竹』(古今書院、昭和2年)
●「ホトトギス」(ほととぎす発行所、昭和3年)
・藤澤古實『国原』(岩波書店、昭和4年2版、初版昭和2年)
・九条武子『歌集薫染』(実業之日本社、昭和3年)
・高田浪吉『川波』(古今書院、昭和4年)
・「婦人の友」(婦人の友社、昭和4年)
・長塚節「長塚節全集』第参巻(春陽堂、昭和4年)
・松岡貞総『山彦』(常春社、昭和4年)
・葛西善蔵『葛西善蔵全集』第四巻(改造社、昭和4年)
●中村憲吉『軽雷集』(古今書院、昭和6年)
・栗原元吉編『下田歌子著作集 香雲叢書第2巻』(実践女学校出版部、昭和7年)
●土田耕平『斑雪』(古今書院、昭和8年)
●岡麓『庭苔』(古今書院、昭和11年、初版大正15年)
●「アララギ」第45巻第7号(アララギ発行所、昭和27年)
●「アララギ」第45巻第12号(アララギ発行所、昭和27年)
百穂の装丁する単行本の場合は、布装でありながらカラー印刷が施されている事が多い。今日でも布に印刷する事が出来ないわけではないが、殆ど目にすることはなくなってしまった。布装表紙そのものが少なくなっているというのに、布を使ってカラーの印刷を施すような経費がかさむことはやらなくなった。出版も金もうけしなければならない営利事業なので、儲けるためには経費の節約は当然の事と思える。それは今も昔も変わらなかったはずだが、戦前までは、損得勘定を無視したような、言い換えれば出版人気質を感じるような本がたくさんあった。百穂装丁本もそんな出版人気質を感じる魅力的な本が多い。
●「アララギ 平福百穂追悼号」(アララギ発行所、昭和9年)
・中山正三郎編『長塚節遺稿』(小山書店、昭和17年)