鰭崎英朋・伊藤幾久造・神保朋世:挿絵、桃川如燕・昇竜斎貞文:出演「赤穂義士外伝」(『講談全集第三巻』大日本雄辯講談社、昭和4年1月5日)の挿絵18点です。
「赤穂義士外伝」に登場する、天野屋利兵衛や忠僕直助、和久半太夫、梶川與惣兵衛、金田屋お蘭などについては、全く知りませんでしたので、今年も暮れにTV放映されるだろう「赤穂浪士四十七士」をしっかり見てみようと思います。
例えば、天野屋利兵衛は、四十七士が吉良家へ討入りの際に用いた諸道具を秘密のうちに造ったという人物。討ち入りには直接参加しなくても、陰で支えていた人がいたんですね。
ついでにもう一人、梶川与惣兵衛は、「浅野内匠頭長矩、殿中松の廊下に於いて高家吉良上野介へ刃傷におよばれた節、廊下の突き当たり桔梗の間から出て通りすがりに、内匠頭を抱きとめたのは、梶川与惣兵衛でございます。」と、内匠頭の「武士の情けだお放しください」とたのむのを「いつかな梶川はなしません」と、吉良上野介を撃ち漏らした時に羽交い締めにした人物なんですね。