国指定史跡になった下野谷遺跡も地面に残された建物の痕跡・トマソン

西東京市都市探検☞下野谷遺跡もトマソン・原爆タイプか?】 トマソンを探し始めてからは町の景色が一変して見えるようになってきた。あの門は? あの窓は? あの壁は? と見るもの全てがトマソンではないかと疑うようになった。こうして撮りだめた写真は既に700枚を越えた。
 今日のトマソン探しは、「かつて存在した建物の痕跡が隣接する建物の壁などにシルエット状に残されている物件」で、赤瀬川源平はこれを「原爆タイプ」と名づけた。



▲田無病院の1階と2階の間にある斜めの線はかつて駐車場のような片流れの屋根の建物がここに隣接してあった痕跡と思われる。三階の屋根の部分にも何やら屋根の痕跡のようなものが残っている。このように隣にあった建物のシルエットが残っているのを原爆タイプという。2階と3階にあるドアも開けたら「きゃ〜っ!」てなってしまうので、使い物にはならなず「高所」と呼ばれるトマソンだ。



谷戸町のガソリンスタンド跡の壁に時計とか丸形蛍光灯のようなものが取り付けられていたとおもわれ、この跡がトマソン・原爆タイプなのだ。東松証明の写真集『〈11時02分〉NAGASAKI』を彷彿させる。



▲メーターボックスなどが取り付けられていたのだろう。



▲かつて土の部分には建物があり、外側がコンクリートだったために、建物の形がシルエットとして残っている。赤瀬川は地面へのトマソンの例を挙げていないが勝手に新トマソンとしてもいいだろう。



▲上記の地面のトマソンを眺めているうちに、ふと、下野谷遺跡【写真右下)も地面に残された建物の痕跡・トマソンではないか? と、気がついた。



国指定史跡・下野谷遺跡展を拝観しながらそんなことを考えていた。