金太郎がクマにまたがっていたのはなぜか?

金太郎がクマにまたがっていたのはなぜか? その答えは、「クマとは神の古語クマや神の転成」(『日本語大辞典』)で「超自然的存在を畏敬して神と呼ぶ能登同じようにこの動物が異形すべき存在とされていたところから神と類似の語意としてクマとなった」(『金太郎伝説』夢工房、2000年)ようだ。馬については「うまは古来から神々が移動するときに利用した乗り物として考えられていた」ので、神社に奉納する絵馬は元来生きた馬を献じていたという。つまり「神の子金太郎の相手として最もふさわしい『神』の意味を持つ熊にまたがって、神の乗用である『うま』を乗りこなす練習をしてりた」(『金太郎伝説』)ということのようです。坂田金時は実在の人物じゃなかった? 写真は米内穂豊:画『金太郎』(講談社、202年)