落款集めをしているが、斉藤五百枝や恩地孝四郎などなかなか落款を見つけることができない挿し絵家がいる。木村武山もそんな落款を残さない挿し絵家の一人だが、見逃すには惜しい。


落款をテーマに書いているブログですが、落款がなくても見せたくなってしまう木村武山の挿し絵をお見せします。
上:『修養全集』第3巻(大日本雄弁会講談社昭和3年
下:『修養全集』第1巻(大日本雄弁会講談社昭和3年
より。



これらの本には木村の挿し絵は第1巻と第3巻を合わせると、1ページ大の大きさや見開きの大きな挿絵が100点以上も掲載されているが、落款を見つけることができなかった。といっても自称・落款ハンター第一人者を標榜する私としては、簡単にあきらめるわけにもいかず、粘りに粘ってやっと隅の方に小さな落款を1点だけだが見つけてしまった。