滞欧生活が忠弥の作品を大きく変えた

忠弥は1965(昭和40年)から渡仏し、その後、約11年間にわたってフランスで創作活動をする。途中、1969年に一時帰国するが、翌1970年には再渡仏する。この長期の滞欧生活が、忠弥の絵を大きく変化させた。装丁にも、パステルカラーのカラフルで明るい色調を多用するようになった忠弥の画風の変化を見ることが出来る。


・芝木好子『冬の椿』(講談社、昭和45年)


・保高みさ子『果実の森』(中央公論社、昭和53年)