2011-12-12から1日間の記事一覧

当ブログのページビューが1,000,000(百万)を突破した。こんな風に数字が綺麗に揃うと、ただそれだけでなぜか嬉しくなります。

1872年に学制が公布され、『西国立志編』は教科書としても使用された。「人は志しを立てて努力するならばきっと成功する」ということが繰り返し説かれており、自助論の序文にそえられた「天は自ら助くる者を助く」、創造主である神は自分の奮闘努力によって助かろうとする者を助ける、という一文は有名である。

こんな本を買って喜んでいる気持を分かる人は、殆どいないんだろうな、なんて思いながらも、誰かに聞いてもらいたくて仕方がない。この1冊のわくわく感動は1週刊は醒めない。 中邨正直『西国立志編(原名自助論)』(駿河静岡 木平謙一郎蔵版、明治4年?) …

1859年に発行されたサミュエル・スマイルズ著『自助論』、300人以上の欧米人の成功談を集めた成功伝集を翻訳。明治時代の終わりごろまでに100万部以上を売り上げ、福沢諭吉の『西洋事情』、内田正雄の『輿地誌略』と並び明治初期の三大名著と称された啓蒙書であり、ミリオンセラーの草分けでもある。

中邨正直『西国立志編(原名自助論)』(駿河静岡 木平謙一郎蔵版、明治4年)11冊のうちの1冊と思われる冊子を入手。当時幕府の留学生だった中村正直が、イギリス留学中の友人フリーランドから、餞別として贈られたスマイルズの『自助論』(Samuel Smiles“Self-Help ”)を熟読、「自助」の精神に深く打たれ翻訳を思い立つ。