2008-08-01から1日間の記事一覧

もう一冊は、装画:武井武雄、吉田一穂『海の人形』(学芸書林、昭和51年)。大正13年金星堂より上梓された童話集で、著者の三回忌に再度刊行されたもので、吉田一穂の処女作でもある。武井武雄の挿絵が13葉掲載されているのが魅力的だ。

装画:武井武雄、吉田一穂『海の人形』(学芸書林、昭和51年) もしかして、来年、イルフ美術館へ取材に行くことになるかも知れないので、それまでに武井武雄のことを少し勉強しておこうとして購入した。

5時過ぎになって古書市を思い出し、明治大学の前の坂を転がるように走って、神保町古書会館に飛び込む。あと30分しかない中、こんな2冊を購入してきた。

挿絵:不明、伊藤英潮『宮本武蔵』(昭和25年、椿書店) 昔の印刷の特徴ともいえる版ずれが、見事に決まっている。今ではこんな印刷物を探そうににも見つからない。この本は講談本と呼ばれるもので、大正時代頃の小説本にはよくあった。つまり、講談師が話し…

「田賀陽介の作画 と 忍冬窯との共同製作による鉢 長谷川廣光との共同製作による箸」展(於:美篶堂〈みすずどう〉ギャラリー、8月10日まで)。展示されている写真は現在田賀さんがかかわっている風土景観デザインをしてい森の現場作業の様子。

美篶堂は、JRお茶の水駅のホームから神田川を眺めるようにして、地下鉄丸ノ内線が川の上に姿を現し一瞬だけ走るのをみつけ、更に湯島の聖堂の緑がある方向に目を向けると、もう、あなたの視界に入っているはず。そう、向こう岸の川べりにある左から三番目の…