2005-12-05から1日間の記事一覧

こんなレア本に出会うには

ちなみに、城氏が購入した『書痴の散歩』は、7冊目だそうで、レア物に出会うにはそれなりの努力があるようで、その執念には頭が下がる。やっと手に入れた本も「所蔵者転々、今や披読すれば、表紙の溝から徐々に番傘紙剥離欠落、痛ましきかな。補修の仕様は見…

献辞だけではなく著者の書き入れも

さらに伏せ字のところに著者の書き入れがあったという。何ともうらやましいばかりに情報量の多い本である。古書価は記されていないが、恐らく結構な価格だったものと思われる。伏せ字は「二三二頁四行十七字目『○○○○(幸徳秋水)の蔵書印……』同頁七行三字目…

『書痴の散歩』は伏せ字本

城市郎『発禁本曼荼羅』(河出書房新社、1992年、定価3000円)を吉祥寺のさかえ書房で購入した。立ち読みで済まそうとも思ったが「最終番号本『書痴の散歩』」という、たった3頁の記事の見出しに魅かれてつい古書価1800円を渋りながら購入してしまった。 城…