2005-07-14から1日間の記事一覧

「書物楽会」誕生か?

そのうちに「書物楽会」でも起ち上げ、本物の学者達も集めて交歓会をやってみようかな、と本気で考えている。印刷、製本、布や紙などの資材、装丁など、本の内容をのぞいて、書物を物として探求する会。どこかに20〜30人集まることが出来て、3000円くらいで…

ごく一部の通だけの愉しみ「装本楽」

そう、世の読書人たちはこの様な装丁を嫌う傾向があるが、はなはだ可愛そうでたまらない。こんなに楽しい装丁を知らないなんて悲劇としか言い様がなく、哀れである。 本を読んで愉しみ、装丁を眺めて愉しむ、これが「書物楽(しょもつがく)』である。耳で聞…

ゲテ本ってなに?

「ゲテ本って一体何?」という人のために河原淳「愛書家のための変態辞典」(『別冊太陽─本の美』平凡社、1986年)から解説を引用してみた。 「げてそうほん【げて装本】上手物ではない、巧まずして面白いブックデザイン。昭和六年刊の酒井潔『日本歓楽郷案…

大貫伸樹の続装丁探索(斎藤昌三)12

恩地孝四郎が、抽象絵画への憧れを抱きながらも、装丁の仕事ではなかなか思うような創作をさせてもらえなかった、大正時代。不満を抱きながらも装丁の仕事を続けた、作品を眺めながら、共に悔しさを味わってみようと思う。そんな話を始める為の準備期間を少…