ごく一部の通だけの愉しみ「装本楽」

そう、世の読書人たちはこの様な装丁を嫌う傾向があるが、はなはだ可愛そうでたまらない。こんなに楽しい装丁を知らないなんて悲劇としか言い様がなく、哀れである。
 
本を読んで愉しみ、装丁を眺めて愉しむ、これが「書物楽(しょもつがく)』である。耳で聞いただけだと、どこぞの学会と勘違いして尊敬の念を抱かせるところがせこい命名でゲテ風かな、と自画自賛している。