【小さな金平糖のような花がなんとも愛おしいイオノプシジウム‼︎】…市内の植物探索(26)
【小さな金平糖のような花がなんとも愛おしいイオノプシジウム‼︎】…市内の植物探索(26)
2月中旬だというのに、20度超えという陽気に誘われて谷戸新道を散歩していたら、大きな鉢からこぼれるように、薄ムラサキ色の可愛い花がびっしりと咲いているのを見つけました。
イオノプシジウムは、ポルトガル原産のアブラナ科イオノプシジウム属の一年草です。 日本への渡来時期は不明ですが、近年では栽培を逸出したものが本州各地で野生化しているのが確認されています。園芸で流通しているのはイオノプシジウム・アコーレです。ヒメムラサキハナナ(姫紫花菜)の和名を持ち、バイオレットクレス、ダイヤモンドフラワーの名前で流通することもあります。
花期は2月~4月。花期になるとこんもりと茂った葉の間から、花柄を長く伸ばし、先端に花径5~10㎜程度の小さな薄紫色の可憐な花を次々と咲かせます。メインの花というよりは、地面を覆うようにマット状に咲き乱れる脇役ですが、いいところは1回植えるとこぼれ種であたり一面に毎年咲いてくれるところです。
絵手紙を習う(72)……「絵手紙」講座(於:ひばりが丘福祉会館)を欠席して、自宅で「魚」を描きました!】
絵手紙を習う(72)……「絵手紙」講座(於:ひばりが丘福祉会館)を欠席して、自宅で「魚」を描きました!】
今回のお題は「魚」でした。雪で足元が不安でしたので欠席して、自宅学習することにしました。
講座で魚を描く時は、ほとんどが持っていくのが楽な干物か切り身になってしまい、面白みに欠けるのも、欠席をする一因だったのかもしれませんね。かといって、自宅で鯛やカツオなどを1匹丸ごと描くわけではありませんが、写生じゃなくとも良いのではないかと思ったら、気が楽になって8枚も一気に描いてしまいました。
・絵手紙「これいくらですか はいイクラです」
・絵手紙「背中に樹が生える 魚の背中に樹が生える」
・絵手紙「食べるべきか 育てるべきか」
・絵手紙「海老食うたる報い」
・絵手紙「エビのようにヒゲが長く伸びるまで 腰が丸く曲がるまで 長寿を願う」
・絵手紙「どうして私を見つめるの」
・絵手紙「ギョギョッ 驚いた‼︎」
・絵手紙「みんな元気?」
【寒さに負けずに梅の花が満開です‼︎】…市内の植物探索(25)
【寒さに負けずに梅の花が満開です‼︎】…市内の植物探索(25)
市内では、1月末頃からあちこちで梅の花が咲き始め、散歩しながら、他人の庭ですが、紅梅、白梅、枝垂れ梅などいろいろ楽しませてもらっています。
ウメ(梅、学名: Prunus mume)は、バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。果実を利用する品種は「実梅」として扱われ、未熟なものは有毒ですが、梅干などに加工して食用とされます。
梅の原産地は中国で、一説には日本への渡来は弥生時代(紀元前3世紀 - 紀元3世紀)に朝鮮半島を経て入ったものと考えられています。奈良時代から庭木として親しまれて、果実の栽培も江戸時代から行われていました。平安時代になると紅梅がもてはやされ、万葉集では梅について百首以上が詠まれています。
開花時期は 1/20 ~4/5頃。1月中旬頃から咲き出すものや3月中旬頃から咲き出すものなどさまざまで、桜とちがって、咲き方も散り方もゆっくりです。樹木全体と花は鑑賞の対象にもなり(花梅)、日本には偕楽園や吉野梅郷など花見や梅まつりが開かれる梅林や梅園が各地にあります。
学問の神様とされる菅原道真は、その才を疎まれ、九州の太宰府に左遷されます。この時、道真の元へ大切に育ててきた梅の木が飛んできたという伝説が残されています。これにちなんで、「忠実」という花言葉がつけられました。
【寒空のもと、炎のような花を咲かせるアロエ‼︎】…市内の植物探索(24)
【寒空のもと、炎のような花を咲かせるアロエ‼︎】…市内の植物探索(24)
アロエの花は夏に咲くものだと勘違いしていた私は、この冬初めてアロエの花を見たときに、温暖化によって狂い咲きしているのではないかと思っていました。が、調べてみたら、なんと花期は12月〜2月で、今が最盛期であることがわかりました。どうりであちこちで見かけるわけだ!
日本で育てられているアロエの代表格が、キダチアロエとアロエ・ベラです。キダチアロエは、キダチロカイともよばれている多肉植物です。細長い葉がロゼット状につき、縁には角質三角形のトゲが列をなして生え、肉厚な葉の中にあるゼリー状の組織に水分を蓄えて育ちます。「木立ち」の名の通り茎が伸びて立ち上がって木質化し、成長につれ枝は多数に分かれ、高さは1メートル以上になります。
暖地では戸外でも育ち、生長すると夏に葉腋から茎の先端に花序を出して、冬に赤橙色の筒状花が垂れてつきます。開花時期は12月~2月にかけてです。穂状の花はとても色鮮やかで、冬の庭をにぎやかにしてくれます。
エジプトやギリシャなどで紀元前から利用が確認され、日本にはアフリカ喜望峰周辺原産で、樹高2m程に成長するアロエ・アフリカーナ(和名:喜望峰蘆薈)が、鎌倉時代頃に伝来しました。現在はキダチアロエ (Aloe arborescens) が九州、瀬戸内海、伊豆半島、房総半島などの太平洋側の海岸に逸出し帰化(野生化)しています。
俗に「医者いらず」と呼ばれるほど薬効がある植物として有名で、健胃や便秘薬として、生葉の透明な多肉質部分を食したり、乾燥葉をアロエ茶として飲用したりするほか、水虫、火傷に生葉の汁を外用したりします。
【サンゴのように赤い実の形が面白いビナンカズラ(サネカズラ)‼︎】…市内の植物探索(23)
【サンゴのように赤い実の形が面白いビナンカズラ(サネカズラ)‼︎】…市内の植物探索(23)
我が家にも5年ほど前に市民祭で購入した鉢植えの美男葛(びなんかずら)がありますが、花は咲くがなかなか実がならない。もしかして雌雄異株の雄株だったのか? 市内でも、実がなる木を見たのは保谷町・富士街道沿いなど3箇所だけで、思いの外少ない。
日本の主に関東より西の地方、朝鮮半島南部、台湾、中国に分布する常緑のつる性樹木です。雌雄異株または同株で、花には雄花と雌花があり、雌花は粒々がたくさん集まって球形をなした特徴的な実を付けます。みどころは、キイチゴを大きくしたようなツヤがある真っ赤な粒々の丸い集合果(直径 2〜3 cm)が枝からぶら下がり実ります。個々の果実は直径1cm ほどの液果で、和菓子の小倉鹿の子(おぐらかのこ)を思わせ、初冬の末枯れの中に赤い実がよく目立ちます。
棚に絡まったビナンカズラのつる枝をつぶすか樹皮を剥いで水に浸しておくと、ねばねばした液(銀出し油/鬢水)が出てきます。その昔、男性がそれを整髪料に用いたので、ビナンカズラ(美男葛)の名前があるといわれています。奈良時代には、整髪料(髪油)としてビナンカズラがふつうに使われていたと考えられています。が、江戸時代に「鬢つけ油」が庶民の間に普及してからはあまり使われなくなっていたようです。ちなみに正式な和名(標準和名)はサネカズラ(実葛)です。実(さね)が目立つつる性の植物としてサネカズラ(実蔓)と名づけられたそうです。