2011年4月、長期入院で退屈していたときに、暇にまかせてネットサーフィンをしていたら、新聞小説、渡辺霞亭「渦巻」切り抜き帳4冊を見つけ購入した。小説『渦巻』の初出は、1913年（大正2年）渡辺霞亭の勤務先が発行する『大阪朝日新聞』紙上に掲載され大正2年7月26日～同3年2月15日（1913～1914年）まで続く大長編となった。
『渦巻』新聞切り抜き帳4巻帙入り
連載途中の同年から翌年にかけ、東京の隆文館から単行本『渦巻』上中下続巻全4冊が刊行された。この単行本には、鏑木清方の巻頭口絵はついているが、新聞連載時の挿絵は1点も掲載されまませんでした。
装丁：杉浦非水、渡邊霞亭『渦巻 上巻』（隆生館、大正2年）
鏑木清方：画、渡辺霞亭『渦巻』下巻口絵（1914年）より
連載開始とともにたいへんな人気となり、すぐに日活向島撮影所で撮影映画化され、人気の女形・立花貞二郎と、人気俳優関根達発が主演し、日活配給により前篇・後篇に分けられて公開された日本のサイレント映画となった。絵葉書が発行され、「渦巻型」という女性の化粧用品が流行となり、髪形も渦巻き、ショールも渦巻きと、渦巻きは大ブームを巻き起こし“渡辺霞亭”の名が一世に鳴り響いた。
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第61回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第62回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第63回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第64回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第65回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第66回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第67回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第68回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第69回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第70回（「大阪朝日新聞」大正2年7月26日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第71回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第72回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第73回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第74回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第75回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第76回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第77回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第78回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第79回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第80回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第81回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第82回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第83回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第84回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第85回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第86回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第87回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第88回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第89回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-年2月15日）
右田年英：画、渡辺霞亭『渦巻』第90回（「大阪朝日新聞」大正2年7月6日-3年2月15日）
