【101冊の挿絵のある本(9)……武井武雄:挿絵、酒井朝彦『ふるさとの門』(教養社、昭和16年)の挿絵36点のうち20点を紹介します。
◆武井武雄(たけい たけお、明治27年[1894]6月25日~ 昭和58年[1983]2月7日)
長野県に生まれる。中学時代に画家を志し、東京美術学校の西洋画科へ入学。童話の添え物として軽視されていた子供向けの絵に「童画」という言葉を創出し、大正11年創刊の『コドモノクニ』を中心に、童画、版画、刊本作品、玩具やトランプのデザインなど様々な芸術分野に活躍した。独特の画風で童画界をリードし、昭和2年には日本童画家協会の創立に参画した。