朝ドラ「マッサン」の襖紙はモリスの壁紙?

朝ドラ「マッサン」家の赤茶色の花柄襖紙(ふすまがみ)が気になった方もいるのではないでしょうか。



 襖の中央の動物の柄は、スコットランド王家の紋章ユニコーンです。

スコットランド王家の紋章


全く同じ模様の柄を見つけることは出来ませんでしたが、おそらくは、スコットランド生まれのエリーがイギリスから輸入したウィリアム・モリスの壁紙ではないかと思います。今日でもリバティ・プリントなどといって布地やトートバッグなどにも見ることが出来る。
モリスは、近代デザインの創始者と謳われる19世紀のイギリスで最も傑出した芸術家、デザイナー、詩人で、グラフィックデザンや出版などに多彩な才能を発揮した。









イギリス産業革命後の機械化による大量生産と職人軽視の時代のなか、装飾芸術の分野で手仕事の重要性を強調し、「美しいと思わないものを家においてはならない」と、手仕事から生まれる清新さを持った「自然主義」デザインは、草花や樹木をモチーフとしたファブリックスや壁紙として今も新鮮な魅力を伝えている。