『近松浄瑠璃の作劇法』の表紙画像

近松浄瑠璃の作劇法』の刊本見本(720pの分厚い本)が献本され送られてきた。このジャケット(カバー)に使われた画像だが、とりあえずカンプ用にといって送られてきたもので、小型カメラで撮影されたと思われひどく赤かぶりしたものだった。「龍の顔と、貝とりする女性を大きく出したい」というのが条件だったが、印刷データーに変換するとタバコの箱ほどになってしまい、とても印刷に使えるデーターではなかった。


 後日、カンプが採用され、印刷データーを作ろうとしたが、「データーはそれしかない」といわれた。「エッツ、そんな無茶な!」このデーターをそのまま拡大して使うとモザイク状になってしまうのはわかっているはずなのに。で、ちょっとしたパニックだった。

原道生『近松浄瑠璃の作劇法』(八木書店、2013.12)


 「どうしよう!」いろいろ調べているうちに、“画像データー拡大ソフト”なるものを見つけ使用してみたら、なんと、これが素晴らしかった。寸法で3倍に拡大してもモザイク状にはならず、見事に印刷データーに使えるデーターとしてリサイズされ、キレイに印刷された。そんな制作裏話があったが、終わりよければすべて良し、結果オーライで「かんぱ〜い!」