2012-05-11 吉原治良(1905- 1972年)は関東ではあまり知られていないが、関西では、家業の吉原製油を手伝い引継ぎ戦後は社長に就任するが、一方1938年には二科会の抽象画家らと「九室会」を結成、1954年に前衛的な美術を志向する「具体美術協会」を結成するなど前衛芸術の牽引車としての活躍は高く評価されている。そんな治良の挿絵を「セルパン」(昭和15年)に見つけた。抽象絵画を模索している頃の芸術運動と連動した貴重な挿絵といえよう。サインがないのが残念~ん。