2012-05-06 「週刊朝日」(昭和20年2月4日号」の表紙絵は、田中佐一郎(1900-1967年)による「突撃」、日本本土への本格的な攻撃開始の足がかりとする硫黄島攻略が始まる時期のもの。週刊誌の表紙がモノクロ印刷なのも戦時中の状況を表わしている。佐一郎は昭和9年、独立美術協会会員となり、昭和7年には渡仏している。昭和13年に従軍画家として中国に赴き、16年にはフィリピン、タイ、ビルマなど東南アジア方面で従軍し戦争記録画を制作した。