院内ストレス(闘病記2011.3.28)

院内感染という言葉は聞くでしょうが、院内ストレスは私の造語です。入院するということはみんな何らかの原因があって入院するのだから、相部屋の場合は多少の我慢しなければならないこともあるだろうと覚悟はしてきたつもりだったが、実際は想像をはるかに越えるものがあった。


前回書いたように夜になるとなぜか「高野聖」もどきの世界が出現する。香港で体験した夜の動物園のように、夜の病院は騒がしい。あちこちのベットからこの騒がしさが、聞こえてくると声を出さないものにとっては、とんでもなく苦痛で、夜中続けられると睡眠不足に陥ってしまう。これが院内ストレスで、3日も続くとさすがに我慢も限界に近づく。


「別の病気になってしまいそうだ」と、看護師に訴えると、一番うるさし人が何処かの部屋に移った。さらに隣のベットの人は退院。もう一人は、夜に何かの注射をしたようで、急に静かな夜が訪れた。夜9時から朝6時の起床時間まで、今までの睡眠不足を取り返すかのように爆睡し、院内ストレスは爆発せずにすんだ。